愛犬の初めてのお留守番!不安とストレスの軽減対策

ペット

愛犬は大切な家族の一員です。愛犬を迎え入れ、家族みんなを癒してくれるその可愛さに、できることなら毎日24時間一緒に過ごしたいものです。しかし、飼い主は仕事や学校、家事など、日常生活の中で常に一緒にいてあげることができません。

犬は群れで行動する習性があるため、長い時間一人になるのはとても不安です。飼い主も、愛犬を一人にさせるのは心配です。

愛犬を留守番に慣れさせ、愛犬と飼い主の双方が不安を軽減するためには何をすると良いか、対策を紹介します。

初めての留守番に向けてやるべき対策

いきなり愛犬を一人で留守番させるのは、愛犬に強い不安とストレスを与えてしまいます。愛犬に怪我や事故がなく、落ち着いて留守番してもらうために、飼い主が次のことを前もって準備・実践しておきましょう。

  •  愛犬が安心できる居場所づくり
  •  愛犬の留守番トレーニング
  • 愛犬と飼い主の留守番前後のコミュニケーション

それぞれを詳しく解説します。

愛犬が安心できる居場所づくり

犬は留守番中、ケージの中にいる方が安心できます。

愛犬を迎え入れる時、ケージとその中にトイレ・ベッドを用意しているでしょう。愛犬にとってケージの中を居心地の良い場所にするために、飲み水と留守番中に一人で遊べるおもちゃや、お気に入りの毛布なども用意してあげるのがおすすめです。ただし、おもちゃは誤飲など事故につながらないものに限ります。

飼い主は、「愛犬を狭いケージの中に入れて留守番させるのはかわいそう」と思いがちです。しかし、犬は部屋の広いスペースに一人でいる方が不安で、部屋の破壊や誤飲などの事故につながりかねなません。事故の予防にもケージでの留守番が良いでしょう。

部屋の室温管理と、時間によっては照明管理も忘れないように気をつけてください。

愛犬の留守番トレーニング

愛犬がケージの中にいることに慣れるため、日頃からトレーニングしましょう。愛犬をケージに入れて、飼い主は違う部屋へ行くというトレーニングです。

はじめは1分くらいの短時間から慣らし、様子を見て2分3分と、徐々に一人でいる時間を延ばします。愛犬が不安で吠えても、部屋へ戻ることはグッと我慢するのがポイント。もし、吠えてすぐに飼い主が部屋に戻ってしまうと、吠えれば飼い主が戻ってくると愛犬が間違った認識をして、留守番中吠え続けることになります。愛犬が吠えるのをやめてから、部屋に戻りましょう。

このトレーニングを繰り返していくことで、愛犬は「飼い主がいなくなっても、待っていれば必ず戻って来る」と認識して、落ち着いて待てるようになります。

愛犬と飼い主の留守番前後のコミュニケーション

トレーニングでも留守番本番でも、愛犬をケージに入れたら飼い主はあまり愛犬に構わずさっと部屋を出ることが重要です。部屋に戻る時も同様にします。

愛犬は、飼い主が戻ってきた嬉しさで興奮しますが、その興奮が落ち着いてからしっかりと褒めてあげましょう。愛犬に「留守番は特別なことではなく日常的なこと」と認識させる必要があるからです。

留守番前に愛犬を構い過ぎると、別れへの強い不安と飼い主への依存が増して、「分離不安症」を引き起こす可能性があります。留守番前も留守番後も愛犬を落ち着かすために、飼い主は平然な行動に徹します。

 分離不安症とは

分離不安症とは、愛犬が飼い主の不在中、一人で過ごすことによる過度な不安やストレスから、いくつかの問題行動を起こしてしまう状態を指します。

分離不安症になると、愛犬には以下の症状が起こります。

  • 吠え続ける
  • 物を破壊する
  • トイレ以外での排泄
  • 飼い主を後追いする
  • 手足を噛んだり舐めたりする(自傷行為)
  • 下痢・嘔吐
  •  食欲が減る   など

飼い主への強い依存、環境の変化や恐怖体験などが「分離不安症」になる要因とされています。

よくある愛犬留守番体験談

留守番トレーニングをせずに、いきなり長時間の留守番をさせてしまうと、ペットシートがビリビリ、トイレ以外での排泄などのトラブルが発生します。

また、愛犬をケージに入れてなかった場合、壁紙がビリビリ、家具がボロボロになっていることも。飼い主が帰宅して、荒れた部屋の様子に呆然としてしまう体験は少なくありません。

愛犬が留守中にこのような行動をした時は、「分離不安症」の症状が出ています。愛犬に体調の異変がある場合は誤嚥などの疑いがあるので、動物病院での診察や相談が必要です。

まとめ

愛犬が初めて留守番をする時に感じる不安やストレスは、飼い主のトレーニングにより軽減できます。トレーニングは「分離不安症」の予防にもなるので、前もってゆっくりと時間をかけて行うと良いでしょう。

初めての留守番で強い不安やストレスを経験すると、愛犬は留守番に対して悪いイメージを持ってしまいます。最初は短時間の留守番から始め、何度も留守番を経験していくうちに慣れてきて、愛犬も飼い主も留守番は日常的なことになっていきます。

愛犬が留守番を頑張ったら、しっかり褒めてコミュニケーションをとってあげることで、寂しかった気持ちが嬉しさで満たされることでしょう。

 

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