「りんごの木のオーナー」家族みんなで五感が喜ぶりんご収穫体験!

お出かけ

「りんごの木のオーナー」って知っていますか?

りんごの産地に住んでいないと、りんごが実っている様子をテレビで見たことがあっても、実際に見たことがある人は少ないでしょう。また、りんご農園に行く機会もなかなかありませんよね。りんごの木にりんごがたくさん実っている光景は、子どもに限らず大人も嬉しさを感じるものです。

りんご農園に行って、自然の中でりんごの収穫体験ができる、「りんごの木のオーナー」を紹介します。

私と「りんごの木のオーナー」との出会い

何年か前に、知り合いからびっくりするほど蜜の入った、みずみずしいりんごをいただきました。あまりのおいしさに、どこに売っているのかを聞いたら、収穫してきたりんごとのことでした。私はそこで初めて、「りんごの木のオーナー」という制度を知ったのです。

翌年、我が家も「りんごの木のオーナー」になり、おじいちゃん・おばあちゃんたちも誘って家族みんなで収穫に行きました。

「りんごの木のオーナー」とは

「りんごの木のオーナー」とは、りんご農家さんが大切に栽培管理してくれる、契約した1本のりんごの木の「オーナー」になることです。秋の収穫時期に、農園へ行ってオーナーが自分たちでりんごを収穫するという契約になっています。

オーナーが収穫に行けない場合は、農家さんが収穫して自宅に宅配便で送ってくれます(送料と収穫・梱包手数料はオーナー負担になります)。

りんごの木のオーナー制度を取りまとめている団体に、いくつかのりんご農園が協力してたくさんのオーナーを受け入れているかたちで運営されています。

申し込みから収穫までの流れ

りんごの木のオーナーは、りんご生産量の多い県でいくつかの団体が主催しています。団体ごとで申し込みからの流れに多少違いはありますが、オーナーが自分で収穫をする点は同じです。

我が家がお世話になっている、長野県飯田市の「たかぎ農村交流研修センター」は下記の通りです。

オーナー期間 契約から収穫終了まで
料    金 1本22,000円
りんごの種類 ふじ(収穫適期11月下旬)                     王林(収穫適期11月上旬)                     シナノスイート(収穫適期10月中旬)
期間中の管理 栽培農家がオーナーに代わって管理育成
収    穫 オーナーが自分で収穫                       1本で100個保証
行    事 開園式 4月29日(昭和の日)                   収穫祭 11月23日(勤労感謝の日)                いずれも特産品の販売などが行われます。             (新型コロナウイルス感染の状況により中止の場合があります)
申し込み連絡先 たかぎ農村交流研修センター                    TEL:0265-33-3999

我が家が、りんごの木のオーナーになった2021年・2022年は、コロナ禍の影響により開園式と収穫祭は残念ながら中止になりました。

申し込みは、たかぎ農村研修センターに電話をすると、申し込み案内書を自宅に郵送してくれます。同封の申込書(郵便局払込通知書)に、名前・住所を記入して代金とともに郵便局で申し込みます。

「りんごの木のオーナー」収穫体験の魅力

  • 自然の中での収穫体験
  • 収穫の喜びを体感
  • 自然の景色を満喫
  • りんご農家さんとの交流
  • 新鮮でおいしいりんごが食べられる

りんご農園で、農家さんからオーナーのネームプレートが付いたりんごの木に案内されます。農家さんから収穫方法の説明を受け、家族みんなで協力し合って楽しみながらの収穫は、貴重な体験といえます。

収穫中、農家さんとの交流も素敵な時間です。農家さんのお話から、りんごの木の栽培方法や管理の大変さを知り、農家さんには感謝の気持ちでいっぱいになります。

収穫したりんごをその場で食べることもでき、甘い香りのりんごを切ると、びっくりするくらい蜜が入っていて、シャキシャキと新鮮で感動するおいしさです。

自然の中での収穫体験は、わくわくすることばかりで、すべてのことに魅力を感じます。

収穫に用意していくもの

  • 段ボール箱
  • 新聞紙
  • 軍手
  • 果物ナイフ(収穫時の試食用)
  • (雨天時)かっぱ・長靴など

段ボール箱は、スーパーなどにあるみかんの箱やりんごの箱がしっかりしていて最適です。新聞紙もあると何かと役に立ちます。

家族みんなで1本分のりんごを収穫すると、40分くらいで終わります。契約証では100個保証となっていますが、その年の天候などに左右されるものの、大小さまざまで傷のあるものを含めると300個近く収穫できました。

一箱に20個ずつくらい入るとして、段ボール箱は15箱ほどあるとよいでしょう。

収穫に行く道中の楽しみ

我が家は、長野県飯田市のりんご農園には、高速道路を使って行きます。11月ということで、山や高速道路沿いの景色は紅葉がとてもきれいです。紅葉を楽しみながらりんご農園に向かい、収穫を午前中に済ませ、お昼はお蕎麦屋で長野名物のお蕎麦を堪能。そして、また紅葉を楽しみながら家に帰っていきます。

盛りだくさんな一日を過ごせて、また来年も行きたくなってしまうのです。

収穫したりんごの使い道

収穫してきたたくさんのりんごは、一緒に行ったおじいちゃん達と分けてもたくさんあります。

日頃、近所の方々から畑でとれた野菜をいただくことが多く、お返しがなかなかできずにいました。「りんごの木のオーナー」になって、収穫したりんごをいただきもののお返しに使うことができるようになり、とてもよかったです。

みなさんに「こんなにおいしいりんごを初めて食べた!」と大変喜んでもらえて、こちらも嬉しくなります。

収穫したりんごは、新聞紙で包みビニール袋に入れて低温の場所で保管すれば、1か月以上おいしくいただけます。しばらくの間、夕食後においしいりんごを毎日食べることができて、ちょっと贅沢な気分です。手を加えて、りんごジャムやアップルパイにしても大変美味しく、子どもたちが喜びます。

まとめ

我が家は、「りんごの木のオーナー」を2年経験して、また今年も申し込みました。10年以上も経験しているリピーターもいるそうです。1度経験すると、また行きたくなる収穫体験の良さを、みなさん同じように感じていることが分かります。

五感が喜ぶ収穫体験は、子どもに経験させてあげると、忘れられない思い出になるでしょう。一緒に行ったおじいちゃんたちも「来年もまた誘ってね」と喜んでくれます。

「りんごの木のオーナー」でのりんごの収穫体験は、子どもからお年寄りまで一緒に楽しめる、日常にはない貴重な時間になるのでおすすめです。

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